【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

今日(狂)の狂言 : 08月16日(金曜日) & 旅と文化の足跡が野帳

2024-08-16 05:10:39 | 浪漫紀行・漫遊之譜

★ 忘備忘却録/きょうの過去帳・狂 

◆ 前の日にユダヤ人が騒いでいた嘆きの壁をアラブ人が大掃除。ユダヤ教の祈りの書までゴミ扱いしたことからユダヤ人が当局に抗議する事態に(1929年)。 ◆ イタリアはミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会が連合国の空襲で徹底的に破壊されるも、最後の晩餐は主の恩寵故に奇跡的に残った(1943年)。 ◆ 松井秀喜が高校生にしては度を越える強さ故に、試合相手の明徳義塾から徹底的にスルーされる。これで明徳義塾は試合での勝利を手にしたのに、日本中からブーイングの雨霰を浴びる破目に(1992年)。

◎ ◎ 第5回 登りたい山があれば何をすべきか自ずとわかる (1/1) ◎ ◎

- - - ナショジオ・インタビュー 竹内洋岳 / 文=西野淑子/写真=田中良知 - - -

  ====日本人初の14座完登者となったのが、プロ登山家の竹内洋岳さん。さまざまな困難を乗り越えて成し遂げた偉業を振り返りつつ、山にかける思いを聞いた。(インタビュー・文=西野淑子/写真=田中良知) =====

 ――いただいた竹内さんのお名刺、肩書きに「プロ登山家」とありますね。

  2006年に「プロ宣言」をしました。それまでは登山は「趣味」として、好きな山に登っていました。当時専属だった石井スポーツでの契約が変わり、登山に専念できる環境が整い、趣味でなく山に向かう覚悟を決めたのです。

 ――だったら普通に「登山家」でよかったのでは?

 「家」のつく職業には共通することがひとつあるんですよ。それは「資格が要らない」こと。自称でいいんです。私は「自称」登山家にはなりたくなかった。自称だったら、うまくいけなければ、他に面白いことが見つかれば辞めていい。そうではなく、私はずっと、出来る限り登山の世界で生きていくんだという覚悟を、「プロ」という言葉に込めました。登山に専念できるためにスポンサーもついていますが、お金を得る・得ないがプロではなく、「覚悟」のあるなしがプロだと思っています。

  そして、プロ宣言と同時に8000m峰14座を登る「14project」を立ち上げました。14座はプロとして絶対に登る。途中で辞めたりしないと宣言したのです。  

  ――プロ登山家として、竹内さんの仕事は何でしょうか。

 「山に登って、伝えること」だと思っています。日本にも登山家がいるということ、14座の山々は地図上の図形ではなく地球上に確かに存在し、そびえていること。ヒマラヤはただのカタカナ4文字の言葉ではなく、雪と氷と岩のある山であること。8000mという数字でもなく、居るだけでとても苦しい場所であること。そしてそんな山に魅せられて登るような人が本当にいるのかなぁ、と思っている人に、ここにいます!ということを伝えたいのです。自分が登って来た山のことを人前で説明し、その魅力を伝える。それは自分にとっては仕事というより「役割」なのだと思っています。

 ――これから山登りを始めたい、高所登山に興味を持った人へのアドバイスをお願いします。

  そうですね……。「登りたい山」を見つけることでしょうか。登りたい山に登ってみたらいい。登れないかもしれないけど、そしたら帰ってきて、何が足りなかったのか考えて、また登ってみればいいんです。 「8000m峰に登りたい」ではなく「マカルーに登りたい」「カンチェンジュンガに登りたい」などと具体的に思うことですよね。標高ではなく山の個性に魅力を感じて、登りたい山を見つけることです。登りたい山が見つかれば、何をするべきかは自ずと分かってくるのだと思います。

 ――今後の登山のパートナーについて、考えていますか?

  今後も、いろいろな人と登っていきたいと思っています。ラルフ、ガリンダと登る機会もあるでしょうし、チョー・オユー、ダウラギリ登山のパートナーである中島ケンロウさんとも行ってみたいです。また、メンバーを公募して登ることもあると思います。

――行き先はやっぱりヒマラヤですか?

  行きたいですねえ。まだまだ行きたい山、登りたい山がいっぱいあるんですよ。14座なんて、地球上にある山のたった14個。いっぱいある登りたい山のまだ14つしか登っていませんから。まだ行ったことのない山がたくさんありますし、過去に行ったことがあっても、違うルートから登ってみたい山もあります。きっと同じルートでさえ、違う人と行ったら面白いんだと思います。

  まずは「山頂が遠い」ことですね。何カ月もまとめて山登りが続けられるというのは、ヒマラヤ独特ですよ。山を登るだけでなく、山の中で生活をするんですよね。そして山麓の町……、ネパール、チベット、パキスタンなど、非常に独特な文化や習慣、宗教のあるエリアに入って行くことがとても興味深いです。山の魅力だけでなく、人が集まる場所としての魅力もあります。ネパールだったら、カトマンズに入るだけでも面白いですよ。登山者やハイカー、旅行者などさまざまな人がいて、日本より格段に国際都市なんです。

  ヒマラヤはラルフやガリンダにとっても、私にとってもホームではない、「アウェイ」な場所。全員がイーブンな状態で山に向かえるのが魅力的です。世界中から人が集まっていて、一緒に登山をスタートすることができる。そのことがラルフたちと私を結びつけた理由のひとつでもあると思います。

 ――14projectも無事完結しました。今考えていることは?

  終わったとか一区切りとかあまり考えていなくて、これからも今までと変わらず、好きな人と好きな山へ、好きなルートで登っていくと思います。登山のプランや高所の滞在日数など、改善して行くところはいろいろありますね。そうやって、山で起きることの一瞬一瞬を楽しみながら、いつまで山を登り続けることができるか、挑戦していきたいです。

 おわり ・・・・・・・・明日 新企画に続く・・・・・  

西野淑子(にしの としこ) 1969年、山口県生まれ。大学卒業後、旅行ガイドブックを多く手がける出版社を経て、1999年よりフリーランスライター&編集者として独立。趣味は登山と茶道。登山は1999年からはじめ、現在は関東近郊の低山歩きから、アルパインクライミング、冬山登山など、オールラウンドに楽しみつつ、専門誌『岳人』(東京新聞出版部)などでも活躍している。主な著書に『東京近郊ゆる登山 (ブルーガイド)』 (実業之日本社)、『女子のための!週末登山』 (大和書房)、『もっと行きたい! 東京近郊ゆる登山 (ブルーガイド)』 (実業之日本社)などがある。 ・

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